秋晴れの午後、42人もの方々が参加くださいました。
今日の講師は彦根市で内科を開業されている橋本進一先生です。

image1 (7)

栄養の話は巷ではあふれていますが、本当のところ何が正しくて何が大切なのか、迷いが多いのが実感だとおもいます。
まずは橋本先生のご自身のダイエット失敗談と、そこから気づいた栄養と体つくりの大切さを語っていただきました。
橋本先生の地元は、彦根でも高齢者率40%の地域だそうです。
多くの患者さんが農作業で体は達者といえ二つ折れになり、食べるものはごはんとみそ汁と佃煮。中には米しか食べない人もいるとか。
そのような地域の方々の健康を維持するためには、薬だけでなくまず根本の体つくりが大事である!
補助食品などは院外薬局においてもらって患者さんに購入いただくなどもされてこられたようです。
するとみるみるうちに多くの患者さんが元気になり、橋本先生自身ご家族も、老いた飼い犬までも元気になった話を聞かせていただき、栄養の大切さに実感がもてました。

image2 (2)

次に栄養の偏りの話をしてくださいました。世の中総ダイエットブームの中、いかに蛋白不足、鉄不足、ビタミン不足の人が多いことを知り、正直びっくりしました。
タンパク質は体でなく心もつくる(気分や意欲や認知機能など脳内ホルモンを産生する)大切な栄養素です。
鉄分、ビタミンは摂取したたんぱく質を私たちの体のたんぱく質に再合成するときに必須の補酵素の役目をします。
栄養不足は実はふだんの血液検査からわかります。正常値に潜むかくれ低タンパク質、かくれ貧血、かくれビタミン不足も教えていただきました。
高齢者や病後のフレイルだけでなく、若年でもいかにテケコ(鉄欠乏性子供)、テケ女(鉄欠乏性女子)が多いか。
うつや発達障害なども栄養不足でひきおこされる可能性があり、栄養を立て直しただけで減薬できたり著明に改善する具体例を紹介くださいました。

潤沢な栄養は、基本的にバランスのとれた食事が大切です。
たんぱく質、鉄不足を解消するお勧めの食品群と含有量、一日摂取量まで具体的におしえてくださいました。
しかしながら、食事だけで摂ることはかなり至難の業です。例えば体重50kgのひとが肉からたんぱく質を摂るとなると、1日300g以上は食べなければいけません。
その時の補助食品としてあるのがサプリメントです、効率よくたんぱく質、鉄分、ビタミンをサプリメントも利用することで、食事へのストレスが減り、楽しく食事をすることができるのです。

あっという間の1時間半、講演後も熱気につつまれ、皆さんのアンケートには「今日の話をすぐに取り入れていきたい。帰りにサプリメントを買いに行きます。家族に伝えます。希望をもって生きていきす。」など、熱い言葉がつづられていました。
橋本先生の話の続編が聴きたい!というリクエストも多く書かれていました。

自分や家族が元気に幸せに暮らすためのヒントとして、本日は橋本先生から栄養の話をお伺いしました。
週明けの診療では、セミナーに参加してさっそく食事を見直したという患者さんが多数いらっしゃいました。
私もがんばります!みなさんも一緒にがんばりましょう!

橋本先生、本当にありがとうございました。

image1 (6)