一気に気温が上がった真夏日の午後、14人の参加者がありました。

本題に入る前に、この時期熱中症が増加する理由について少し触れました。
からだが暑さに適応して汗がスムーズにでるようになるまでに約3週間かかります。
まだ暑さに慣れていないうちに気温が上がると、体温上昇を防ぐ汗が出ずに熱中症になります。
少しずつ暑さになれるという「暑熱順化」が必要!というお話をしました。

排尿は体の機能にとって毎日欠かせない大切なことでありながら、なかなか話題にしにくいものです。
しかし診察中に悩みをうちあけてこられる患者さんは少なくありません。
尿はどのように作られ、どんな働きをしているのか。
また排尿のメカニズムはどのようになっているのか。
排尿のメカニズムは、自律神経による複雑で巧みなバランスによって支配されていますが、骨盤底筋群のはたらきも欠かせません。
それらの働きが性別や年齢によって少しずつ衰えていき、尿トラブルなっていくのです。

セミナーでは、さまざまな尿トラブルをとりあげ、治療法のちがいや生活指導などを勉強しました。
今回のお試し漢方は猪苓湯でした。利尿作用をもつ5種類の生薬の微妙な味と香りのハーモニーを楽しみました。

次回6月22日は「クーラー病と夏バテ」についてお話したいとおもいます。