風薫る初夏の陽気の中、27名の参加者が集いました。

今回は開院3周年ということで、恒例の院外講師をお招きしてのセミナーです。
西村先生は産婦人科医と漢方医の二つの専門領域を修められた先生です。
実は西村先生とはなにかとご縁があり、京大研修医時代に神経内科で一緒に仕事をさせていただいたこと、その後漢方専門医研修で再会したことなどご縁が重なり、今も公私にわたりお世話になっております。

先生は医学部ご入学前に農学部に在籍されていたことや、その頃より漢方に興味をもたれ日本だけでなく東南アジア各地の医学、薬学に造詣が深いことは、薬学出身の私としては大変興味深いものです。
東洋医学の思想、日本漢方の歴史、漢方治療の考え方などをたくさんの資料や具体例をまじえて、わかりやすく味わい深く説明くださいました。
加えて産婦人科医としてのキャリアを生かして、1991年フィリピン ピナツボ火山噴火後の周辺地域にボランティアとして長年関わってこられました。その中で医療の地域特性を理解した継続可能な医療介入についても考えてこられたお話は、現在災害医療の考え方として構築されつつあるBCP(business continuity plan: 事業継続計画)のさきがけともいえるものです。現地の貴重な写真とともにご紹介くださいました。

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70枚近いスライドからあふれる先生の幅広い見識は圧倒されるものでした。
中でも、先生がご自身の病気の経験をもとに、カラダや心とどのように付き合っていけばよいかという話は、私も含めて多くの参加者が感銘をうけました。
(一部スライドの抜粋を添付いたします。→HP用西村先生スライド

西村先生、どうもありがとうございました。ぜひまたご講演をお願いいたします!