秋晴れの穏やかな午後、葵小学校にて葵婦人の会が主催する健康セミナーで講演しま した。
葵婦人の会は、下鴨地域の歴史ある小学校の一つ、葵小学校区近隣にお住まいの、30~70代のご婦人で構成される、社会・文化・奉仕活動を主目的とする会です。
今春長年重責をおわれた会長さんから、40代の新会長さんにバトンタッチするにあたり、記念企画されたセミナーです。
参加者は28人、メンバー全員の共通の話題である「更年期」についてお話させていただきました。
前半は更年期についての基本的概念について。
女性ホルモン低下にともなう脳下垂体刺激ホルモンの高値が自律神経失調をまねき、それによる種々の症状がいわゆる更年期障害といわれるものであることを説明しました。
年齢幅も閉経の前後5年となると、参加者のほぼ全員が合致する年齢。
後半は漢方の基本的な概念を織り交ぜて、漢方学的な診断に基づいた適切な漢方薬の選択について。
更年期障害で頻用される3大漢方を紹介しました。
3種の漢方は、構成生薬の種類や量がそれぞれ異なります。
即ち様々な愁訴に対して、メインのターゲットにヒットするよう配合に変化がつけられています。
元々の体質+更年期愁訴が複雑に絡み合った状態に対し、問診や診察で適切な漢方を選択することによって、一人一人にあった効果が期待できる、という話をしました。
全ての女性の通過点である更年期を快適に過ごすために、ときには漢方の力も借りながら爽やかに暮らせればと思います。