これまでも京都信用金庫さんでは、生活に彩りを添える企画を数々されてきたそうですが、健康セミナーは初めてだそうです。

今回は、来たるべき風邪のシーズンに向けて、風邪知らずで過ごすための話をさせていただきました。 参加者は女性21人、当院の患者様も参加下さっていました。

まずは「風邪」とは何か?をお話しました。 風邪知らずで過ごすには、風邪を知ることが大事です。

ウイルスと細菌の違いをお話ししましたが、風邪はウイルス感染症であり、抗生物質は効きません。 予防が大事!とのことで「近づかない、手洗い、うがい」の励行と、風邪にかかりにくい体作りのワンポイントをお教えしました。

そして、いよいよ漢方と風邪の話

中国では約2千年前の後漢の時代、風邪=「フウジャ」という流行病として登場。 風邪に対する様々な症状にあわせて漢方を選択していく中で、経験医学が発展していったのです。

すなわち現代においても、患者さんの症状にあわせて漢方を選択できるというところが漢方の強みですが、それ以外に漢方がポリファーマシー(薬剤数が多いこと)を防いだり、薬剤費用を抑える効果もあることを、データでお示ししていきました。

試飲は風邪予防の補剤である補中益気湯をほんのり温めてお出ししました。 参加者からはすぐに温まってきたとの声があちこちから聞こえてきました。

昨年までの勤務先病院で、往診担当患者さんに補中益気湯を少量お出ししたら、何と全員インフルエンザにかからなかったという冬がありました。
症状にあわせての風邪の漢方を何種類かご紹介しました。
おそらく症状にあわせたきめ細やかな治療ができると思います。

しかし大事なことは、「風邪をひかない体と心を、今から作っていきましょう。」ということです。
皆様が京都の寒い冬を快適に過ごしていただけることをお祈りしています。

漢方ももちろん!サポート効果期待できます。ということです。